2008/10/5 日曜日

どくしょかんそうぶん(蒼穹の昴)

Filed under: 日記, — えーりん @ 14:26:14

ストーリーにあまり関係無いことから。

・長かった。浅田次郎への信頼がなかったら読むのやめたかもしれない。

・人物の名前覚えにくいわ!中国語だし、一人に対して呼び名がいくつもあるし。

・歴史がよく分からなかった。どこまでが史上の出来事で、どこまでが作り話なのか。高校の世界史とかを普通にやってた人にとっては、もっと面白い作品なんだろう。

まあ、上に挙げたことなんて、どうでもいいことなんだが。

浅田次郎は「蒼穹の昴を書くために小説家になった」そうだが、俺が浅田次郎の作品を読んできたのは、「蒼穹の昴に出会うため」であったような気がしてならない。

以下、ストーリーの感想。感想っていうか、俺が受け取ったメッセージ。ネタバレあるかも。

「幼き糞拾いの子、小李よ。汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう。」

この物語は、白太太(パイタイタイ)のお告げから始まる。

貧しい糞拾いの子、春児(チュンル)にとって、その老婆の言葉が、生まれて初めて与えられた希望だった。

春児はただその言葉を信じ、運命的な出会いを重ね、多くの人に助けられながら、たった一つの希望に向かって進んでいく。

お告げを与えられたのは春児だけではない。文秀(ウェンシウ)が、王逸(ワンイー)が、それぞれの、自分だけのお告げを言い渡される。

誰もが、どうなるとも分からない未来に、各々の信念のために、激動の時代の中を戦い、生きていく。
常に自分の思い通りにはならないし、矛盾した感情を抱きながらも。

「お告げなんてそんなもんだ。運命なんて、頑張りゃいくらだって変えられるんだ。」-春児

生まれ持った環境や能力など、誰一人同じではないし、平等でもない。
もしかしたら、運命なんてすべて決まっていて、自分が何をやっても運命にはさからえないのかもしれない。

たとえそうだとしても、信じるもののために、ただ自分ができることを一生懸命に生きる春児に、文秀に、王逸に、たんすトン、りんりん、しゅんこい、つーしーに、心を打たれるのだ。
(漢字を書くのが面倒になりました。たんすトンごめんなさい><)

誰だって未来のことなんか分からないし、自分自身のことでさえよく分からない。それでも、自分を信じて、明るい未来を願って、精一杯、生きていくしかないのだ。

「神の造りえぬものを、絵師はあの御殿の正中に描いて見せたのじゃよ。蒼穹の昴-何ともすばらしい。」-安徳海

いつの日か、澄み渡る蒼穹(あおぞら)にかがやく、自分だけの昴の星が描けると信じて。

P.S.

どくしょかんそうぶんを書こうと思ったのは、よんとおさんから「いいおにくでは本の感想とか書かへんの?」と言われ、ちょうど感動の大作を読み終わったからです。また、「最近のお前の赤裸々なブログいいな」と言われたことでモチベーションもあがりました。ありがとう。

書きたいことがあるうちに書こう。風化してしまう前に。

  • 帰る場所がなくて寂しかったあの頃。
  • 「帰る場所がないならつくればいいじゃない!」
  • 俺が帰ってこれる場所を、このブログに作るのだ。←いまここ

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