どくしょかんそうぶん(蒼穹の昴)
ストーリーにあまり関係無いことから。
・長かった。浅田次郎への信頼がなかったら読むのやめたかもしれない。
・人物の名前覚えにくいわ!中国語だし、一人に対して呼び名がいくつもあるし。
・歴史がよく分からなかった。どこまでが史上の出来事で、どこまでが作り話なのか。高校の世界史とかを普通にやってた人にとっては、もっと面白い作品なんだろう。
まあ、上に挙げたことなんて、どうでもいいことなんだが。
浅田次郎は「蒼穹の昴を書くために小説家になった」そうだが、俺が浅田次郎の作品を読んできたのは、「蒼穹の昴に出会うため」であったような気がしてならない。
以下、ストーリーの感想。感想っていうか、俺が受け取ったメッセージ。ネタバレあるかも。
「幼き糞拾いの子、小李よ。汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう。」
この物語は、白太太(パイタイタイ)のお告げから始まる。
貧しい糞拾いの子、春児(チュンル)にとって、その老婆の言葉が、生まれて初めて与えられた希望だった。
春児はただその言葉を信じ、運命的な出会いを重ね、多くの人に助けられながら、たった一つの希望に向かって進んでいく。
お告げを与えられたのは春児だけではない。文秀(ウェンシウ)が、王逸(ワンイー)が、それぞれの、自分だけのお告げを言い渡される。
誰もが、どうなるとも分からない未来に、各々の信念のために、激動の時代の中を戦い、生きていく。
常に自分の思い通りにはならないし、矛盾した感情を抱きながらも。
「お告げなんてそんなもんだ。運命なんて、頑張りゃいくらだって変えられるんだ。」-春児
生まれ持った環境や能力など、誰一人同じではないし、平等でもない。
もしかしたら、運命なんてすべて決まっていて、自分が何をやっても運命にはさからえないのかもしれない。
たとえそうだとしても、信じるもののために、ただ自分ができることを一生懸命に生きる春児に、文秀に、王逸に、たんすトン、りんりん、しゅんこい、つーしーに、心を打たれるのだ。
(漢字を書くのが面倒になりました。たんすトンごめんなさい><)
誰だって未来のことなんか分からないし、自分自身のことでさえよく分からない。それでも、自分を信じて、明るい未来を願って、精一杯、生きていくしかないのだ。
「神の造りえぬものを、絵師はあの御殿の正中に描いて見せたのじゃよ。蒼穹の昴-何ともすばらしい。」-安徳海
いつの日か、澄み渡る蒼穹(あおぞら)にかがやく、自分だけの昴の星が描けると信じて。
P.S.
どくしょかんそうぶんを書こうと思ったのは、よんとおさんから「いいおにくでは本の感想とか書かへんの?」と言われ、ちょうど感動の大作を読み終わったからです。また、「最近のお前の赤裸々なブログいいな」と言われたことでモチベーションもあがりました。ありがとう。
書きたいことがあるうちに書こう。風化してしまう前に。
- 帰る場所がなくて寂しかったあの頃。
- 「帰る場所がないならつくればいいじゃない!」
- 俺が帰ってこれる場所を、このブログに作るのだ。←いまここ