アリエッティの父親
昨日は金曜ロードショーで「魔女の宅急便」がやってましたね。
こないだ友人宅でDVDを見たばかりだったけれど、何回見ても面白い。
子ども時代にはそんなに面白いと思っていなかったが、大人になってから見た方が面白いと感じる。
やっぱりジブリすごいなーって思ったんだけど、ジブリの最新作の「借り暮らしのアリエッティ」も、魔女の宅急便に匹敵するくらいとても面白かった。
(まだ見てない人は、DVDレンタルが始まってるので見るといいよ!)
アリエッティは小人の女の子で、お父さんとお母さんと一緒に、人間の家の床下に隠れ住んでいる。
人間が寝静まったときに、人間の家からお砂糖やらティッシュやらを無断で借りて暮らしている。
(もちろん返さないんだろう。小人は借りに行くことを、狩りに行くというらしい笑)
普段、狩りをするのはお父さん。
アリエッティも14歳になって成人したとかで、お父さんの狩りに連れて行ってもらえることになった。
狩りの途中、アリエッティは床に落ちているまち針を拾う。
人間にとっては小さな一本のまち針だが、小人にとっては剣のようなものになる。
そんなアリエッティを見て、お父さんがかけた言葉は、
「お前の、初めての獲物だな。」

衝撃を受けた。
お父さんは、初めて狩りに出かけたアリエッティの、緊張して、ドキドキワクワクして、その中で自分で初めて見つけたものを拾ったときの心情を察し、これから成長していくアリエッティのためになるような言葉を厳選したのだろう。
アリエッティは、褒められたわけでも、感謝されたわけでもないけれど、ああ、私の初めての獲物なんだな、と実感し、これからの長い狩りの生活の中でも、ことあるごとに初めて拾ったまち針のことを思い出し、お父さんの言葉を思い出すだろう。
僕は、それ以上の言葉はちょっと思いつかないな、と思った。
子どもが自分で初めて何かをやろうとするとき、大人から見れば、くだらないことをしているように見えたり、意味がないことだと思ってしまい、子どもに対し、「そんなくだらないことしてないで・・・」とか言ってしまうことは、よくあることだと思う。
だけど、子どもからしたら、初めてのことは、何をやるにしても未知への挑戦になるし、手探りの中で自分で考えたり感じたりしながら経験を積み重ねて成長していくのだ。
大人から見て取るに足らないことだと思っても、子どもにとってどうか?というのは常に考えていきたい。
そのかける一言が、子どもの人生に対してどんな良い(もしくは悪い)影響を及ぼすのだろうか。言葉は軽くない。
ジブリに出てくるお父さんは決まって、寡黙で、多くは語らない。
しかしたまに発するその言葉は、思慮深く、重みがあり、何より、愛情に溢れている。
僕はそんな、アリエッティのお父さんみたいなパパになりたいと思ったのでした。
